社会人から学生に戻るときの流れ
マーシーです。今回は実際に私が経験した、社会人から学生に戻るときのお話をしたいと思います。社会人を経験してから学生に戻る人はどのくらいいるのでしょうか。私の体験が何か勇気づけたり、役に立てればと思います。
私の略歴
私は某高専専攻科を卒業しました。高専や専攻科をご存じでないかたは別の記事を参照ください。
卒業後は某外資メーカーの工場に勤務していました。
なぜ退職したのか
好奇心旺盛な優柔不断
高専在学時はやりたいことが未定でした。このまま就職していいのか?進学するにしても何を勉強するんだ?自分は何をしたいんだ?ずっと考えても答えはでません。
実家に家業があれば、親から斡旋があれば、誰かが人生を縛ってくれたら楽だと考えていました。そのほうが言い訳にできるからです。
親は私がすることに干渉はしてきません。いつでも背中を押してくれます。
私はやりたいことが多すぎて、何か一つを選択すると他の人生がなくなることが耐え難いのでした。
とりあえず大企業に就職
私は英語が好きなので英語が話せるようになりたい!と考え、外資企業に就職しました。しかし、現実はそう甘くありません。現場配属された私は1年間英語を話す機会がほとんどなく、コロナ禍なので海外支社から外国人がやってくることもありません。いよいよ会社にいる意味がわからなくなってきました。
やりたいことが見つかる
結論からいうと、私は量子技術を学び未来を拓きたいを思いました。
社会に出ると学生時代勉強していたことは使わない人が大半だと思います。私もその一人でした。私は電気を勉強していましたが、電気系の部門は別にありますし、私は電気回路をいじることができません。新卒が現場を学ぶために配属されたとはいえ、なかなか悔しい思いを感じました。人は何かを禁止されるとそれをやりたくなります。ないものねだりというのでしょうか。学生時代量子力学に魅了されていた私は一念発起しました。
退職までの流れ
退職を告げる
退職希望を告げるときは勇気が要ります。私の場合は上司へ退職相談をしてから、上司が人事部へ報告するといった形で社内へ広がりました。ここはどの会社でも大体同じかと思います。
私の場合は工場で勤務していたので現場で働く方々にどのように報告するかで迷いました。退職を報告してから最終出社日まで一か月ありましたのでそれまでできるだけ現場の方々には知られないほうが安心して働けると思い、黙っていることにしました。
やりたいことがほかにあって辞めるのであって、会社に不満があって辞めるわけではないと言い聞かせ後ろめたい気持ちはないはずでしたが、新人が辞めるということはこれまで私を指導してくださった先輩方の期待を裏切ることになると思いました。
工場長に引き止められる
上司に退職希望を伝えてからで3、4日後くらいでしょうか。工場長が珍しく現場にやってきました。私はもちろん勘づきました。工場長と1対1で面談をすることになり、現場を抜け出して30分ほど面談です。残留か退職か1週間後に答えを聞きたいとのことでした。私の心の中ではもちろん答えは決まっています。
工場長、人事部長と面談
1週間後、今度は人事部長を交えての面談です。早速私は退職の意向を回答しました。
私のような若輩が大企業のトップと面談するだけでも大事なのに、このような流れでなのがとても残念です。私の覚悟を汲んでくれたのでしょうか。退職希望は受け入れられました。
社員の方々の反応
辞める1週間前には同じ現場の社員さんは全員私の退社を知っているようでした。
たった数か月かかわっただけでしたが、多くの方が私に肯定的な言葉をかけてくれました。「お前にはそっちの道があってるよ」「がんばれよ」そういった言葉をかけられ、目頭が熱くなりました。会社のために働けなくてすみません(´;ω;`)
退職してから
有給消化
与えられた有給をすべて使ってから退職しましょう。あなたの権利であり、会社の義務です。
保険、年金切り替え
転職するわけではないので国保、国民年金に切り替えましょう。私は親の扶養に入れてもらうことにしました。親のすねかじりマンです。。。
引越し
私は実家から出て遠いところに就職していました。家賃がもったいないので実家に帰ることにしました。
魔の住民税
6月からやってきました。覚悟していても額がめちゃくちゃデカいです(-_-;)
各市町村で免除や減額申請制度があるので活用しましょう。私は無職で収入激減ということでまあまあ減額されました。
失業保険
雇用保険に1年間入っていたので失業保険を受ける資格があります。しかし私はいろいろあって受給しませんでした。
そして、受験
今まで私が勉強している描写を一切していませんでしたが、在職中は家でずっと勉強していました。入社してからずっとです。受験前に退社したのは働きながらだと勉強時間が確保できないなと思ったのもあります。
結果は無事、合格でした。
落ちたらと考えるととても怖かったです。たくさん悩みました。
でも、こうして未来を勝ち取れて、私が働いた時間も悩んだ時間も勉強した時間も無駄ではなかったことが証明されました。
まとめ
今自分がやっていることがほんとにやりたいことなのか、それはみんな悩むことだよという方も多いと思います。まだ自分探しのフェーズなんだと揶揄されてもかまいません。私は生きる意味はないと思ってます。ないからこそ、やりたいことをして楽しむのが吉、という考え方です。これから数年、精一杯勉強してやりたい仕事にかかわれたらと思います。